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石川遼はショットに自信持てず 圧勝ムードから惜敗



「自分のショットに自信が持てず、スキを見せてしまった」。国内男子ツアー「カシオワールドオープン」最終日。1打差リードの単独首位からスタートした石川遼は「68」としながらもハン・ジュンゴン(韓国)に逆転を許し、優勝スコアに1打届かない通算14アンダーの2位で終戦。後半12番のダブルボギーが最後まで重くのしかかり、目前にあったホスト優勝を惜しくも逃した。

序盤からショットとパットが噛み合い、前半だけで4バーディを奪取。サンデーバックナインを前に2位のハンに3打差のリードをつけ、圧勝の雰囲気すら漂わせた。10番(パー5)は1Wの1打目を左に曲げながらも、3打目をピンに絡めて5つ目のバーディ。しかし、この1Wのミスショットが石川の歯車を大きく狂わせた。

「(ミスの原因が)何か分からないまま打ってしまった」と振り返る12番のティショット。1Wから放たれたボールは再び大きなフック軌道を描き、左サイドのOBゾーンへと消えた。4オン2パットのダブルボギー。ハンとの差は一気に1打に詰まり、14番の3パットボギーで逆に1打差を追う立場に変わる。17番では、グリーン左のカラーから7ydをパターでねじ込みハンに追いつくが、勝負をかけた最終18番(パー5)で再びショットへの後悔を残すことになる。

ともに1打目をフェアウェイに運び、2打目は2オンを選択。先に打ったハンが残り273ydから3Wでピン右手前3.5mに乗せ、絶好のイーグルチャンスを作った。対する石川は、残り250ydから「いっぱいいっぱいの距離」という3Iを選択する。手前に2オンさせたものの20mのロングパットを残し、結果的にイーグルパットを沈めたハンに軍配。2打目の精度が勝負を分ける一因となった。

最良の結果を想定しても「手前7〜8mだった」という3Iの選択について「今思えば5Wで打てば良かったと思うけど、5Wでカットに打てる自信がなく、イメージができなかった」と明かした。「今は5Wで1つの球筋しか打てない状態。良いときはそんなことはないけれど…」。

「悔しいけれど、モチベーションは上がっている。こうなったら、来週は優勝したい」。もどかしさと反省、そして悔しさの全てを、次週の国内ツアー最終戦「ゴルフ日本シリーズJTカップ」にぶつける。(高知県芸西村/塚田達也)











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